クーラーとYouTubeって悪魔の組み合わせだと思いませんか。
どうも、ジンです。
水曜日の今日は毎週恒例!
Apple iTunes Storeで毎週水曜日にAppleの偉い人たちが厳選してくださっているオススメの1本を、借りたその日にレビューしちゃおうぜ、という記事となります。
通勤通学の移動時間や待ち時間に毎週100円であなたの人生をカラフルに。
をモットーに頑張って記事を書いていきたいと思っています。
この記事を見てから借りるもよし、借りないもよし、いろんな使い方で楽しんで下さい🤗
今週紹介する映画はこちら👇
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
作品情報
原題:Eye in the Sky
公開:2016年
上映時間:102分
あらすじ
イギリス、ロンドン。軍の諜報機関の将校キャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、国防相のフランク・ベンソン中将(アーロン・ポール)と協力して、アメリカ軍の最新鋭のドローン偵察機を使い、英米合同テロリスト捕獲作戦を指揮している。 上空6000メートルを飛んでいる空の目であるリーパー無人航空機が、ケニア・ナイロビの隠れ家に潜んでいるアル・シャバブの凶悪なテロリストたちをつきとめる。その映像が、イギリス、アメリカ、ケニアの司令官たちがいる会議室のスクリーンに映しだされるが、彼らが大規模な自爆テロを決行しようとしていることが発覚し、任務は殺害作戦へとエスカレートする。 アメリカ、ネバダ州。米軍基地では、新人のドローン・パイロットのスティーブ・ワッツ(アーロン・ポール)が、パウエル大佐からの指令を受け、強力なヘルファイアミサイルの発射準備に入る。だが、破壊準備に入ったその時、殺傷圏内にパン売りの幼い少女がいることがわかる。 予期せぬ民間人の巻き添え被害の可能性が生じたため、軍人や政治家たちの間で議論が勃発し、少女の命の行方がたらい回しにされる。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先しようとするが――。
-Filmarksより
監督
今作を手がけたのはギャヴィン・フッド。
代表作は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』『エンダーのゲーム』『ツォツィ』。
なんと出身は南アフリカ共和国。
アフリカ大陸の最南端に位置する共和国で、1994年まで続いたアパルトヘイトという政策は学校で習ったという方も多いのではないでしょうか。
イギリス連邦加盟国の1つなので、英国人も多く住んでいるので彼も(彼の家族)元を辿ればおそらく英国人なのでしょう。
キャスト
キャサリン大佐役のヘレン・ミレン。
代表作は『クィーン』『英国万歳!』『ゴスフォード・パーク』。
イギリス人の女優さんで、2003年には大英帝国勲章を受勲しデイムの称号を授与され、2006年の『クィーン』ではアカデミー賞主演女優賞を受賞したすんごい人。
知らなかった。。
申し訳ございません。🙇♂️
フランク中将役のアラン・リックマン。
代表作は『ハリーポッター』シリーズ『ダイハード』『ロビンフッド』。
出身はイギリス。
日本でも大人気の俳優さんですね。
『ハリーポッター』シリーズでの印象がかなり強いのではないでしょうか。
そんな彼の遺作にあたるのが『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』と今回レビューさせて頂く『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』なのです☝️
予告編
観るのが楽しくなるプチ情報
一文要約
<なにが善でなにが悪か。思わず目を背けたくなるスリラームービー>
何度でも観たいあのシーン
アランリックマン演じるフランク中将が『世界一安全な戦場』で下した決断について部下に詰め寄られるシーン。
軍人としての経験を踏まえたセリフは(あくまで役としてですけどね)何よりも重く、そして誰よりも悲壮感に溢れた感慨深いシーンでした。
そしてこの一連のシーンがアランリックマン本人の最後の姿でもありました。
耳に残ったあの曲
今作は該当曲は無しです。
(劇中に音楽がほとんど流れなかったため。)
印象的な台詞
戦争の最初の犠牲者は真実である。
by アイスキュロス
ネタバレありの感想
シンプルな感想
現在リアルタイムで起きている現実に思わずハッとさせられ、同時に脱力感さえも覚える。今、見なければならない作品。
ちょっと詳しい感想
話の筋は、とあるテロリストの捕獲計画とその実行までを約100分にまとめた作品という感じ。
とはいえ、そんな簡単なことで収まるわけでなく、テロリストによる自爆テロ計画やアジト近くでパンを売る少女の存在によって状況がどんどんこじれていく様子を描いた”とても静かなパニックムービー”とも言える作品。😱
少し話は逸れてしまうのですが、今作は先ほども述べたようにアランリックマンの遺作ということもあり、特に彼の演技に注目してしまったのですが、静かな口調や、あまり口元を動かさずにゆっくりと話す様子はどうしてもスネイプ先生を思い出してしまい、若干ノイズになってしまいました。笑
そうです、僕が悪いんです。😅
話を戻すと、この作品の注目すべき点は、この映画の舞台が遠い世界の話ということでなく今まさに起きている”現実”である点なんです。🤔
そして、その非現実感を上手く表現しているのもこの作品。
例えば部下がミサイルの発射許可を上司に求めるシーンでは、一刻を争う部下とお腹を下して呑気にトイレに駆け込む上司という痛烈な対比で非現実感を表現し、また別のシーンでは一刻を争う部下と呑気にピンポンをする上司というなんとも皮肉なやりとりを描いており、この映画随一のパンチラインになっています。👊⚡️
個人的にこの非現実感の描き方が今作最大の見所なのではないかなとも思うほど痛烈なシーンでした。
また、少女の命を守るか、後に出るであろう多数の犠牲者のために少女を犠牲にするのかを迫られるシーンでの、
『法的議論においては”待てるが待つ必要はない”』
『軍事的議論においては”待ってはいけない”』
というセリフにも心を揺さぶられました。
あくまでテーブルの上で下すだけの決断で正しいのはおそらく少女を犠牲にしてでも後の犠牲者を減らすこと。
ただ、そんな綺麗事だけではいかないのが人間であり、現実。
誰にでもそれぞれの正義感や良心があり、責任がある。
だからこそ、任務が遂行され全てが終わった後の、それまで議論で慌ただしかった会議室が急に静かになる様子やタイピングの音だけが鳴り響く司令室の様子、一点を見つめたまま任務の成功を伝えるキャサリン大佐の姿は最善を尽くしたはずなのにもかかわらずどこか悲壮感が溢れていて、すごく印象的なシーンでした。
以上‼️
オススメ度
100点満点中、、、84点‼️
参考:iTunes Store 5点満点中4.10点
Yahoo!映画 5点満点中4.05点
Filmarks 5点満点中3.90点
一緒に見ると良いかもな作品
アメリカ版『アイインザスカイ』と言える作品。
主人公が女性である点や、映画自体が事実に基づいている点は非常に多く、すごく見応えがある作品。
見終わった後の脱力感は『アイインザスカイ』以上かも。
何より最後の”あの”セリフに心を揺すぶられる。
英国が舞台である点や、独特の”湿度”を持っている点で良く似ている作品。
ミステリー作品なのでストーリー自体は似ていないが、緊張感のある映画が好きな人におすすめ。
今日のトオボエ
今回はギャヴィンフッド監督作『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』をレビューしました。
来週以降も見に来てくだいさいね😊
ほな、また🤚